真っ白
ふわふわ
マショマロ
まん丸
ころころ
キャンディ
舐めると甘い
君
大切すぎて隠したい
砂糖菓子のような君
【 sugar day 】
今日は、とても大切な日だった。
東方司令部の指揮官である、ロイ・マスタングにすれば。
苦節2年、やっと手に入れた春の君だ。
やっと恋人の座を手に入れたが、恋人殿は一カ所に長くはいない。甘いはずの付き合い始めも、ドライ&クールに旅に出て行かれ。
クリスマスに誕生日などの恋人たちの大切なイベントにすら興味がないと甘くなかった。
ならばと、ロイ・マスタングは自分から行動に出た。
これが項をそうし二人の中が急激に甘くなっていった。
話はもどそう、彼、ロイ・マスタングにとってとても大切な日だった。
苦節3年にして初めて恋人からバレンタインチョコレートを貰ったのだ、これは返さなくては男が廃ると2週間も前からこの日の為にて用意してきたのだ。
恋人とは、書類不備が原因で出会うことができた、一回りはちがう少年だ。
蜂蜜色の髪と瞳をもち意地っ張りで賢い子だ。現在は、軍の狗こと国家錬金術師の称号と鋼の銘を持つ子。
そうこうするうちに、時間がたったようでロイ・マスタングの執務室の扉が粗雑にノックされた。
ガッ ゴンコン
部屋の主が許可をする前にノックをした相手が扉をあけて中に入ってきた。
「大佐、久しぶり!」
ロイ・マスタングの恋人はいつも通りに、ロイの前にあらわれた。
ロイは恋人の久しぶりの元気な姿に嬉しくなり微笑んだ。
「おかえり、エディ」
その微笑がロイ・マスタングの恋人ことエドワード・エルリックの弱点だったりするのは勿論、秘密だ。
「...おぅ」
エドワードはぶっきらぼうにそう言いながらロイの執務机の前まで歩み寄った。
「変わったことはあったかね?」
「それって嫌味?ほとんど収穫になるようなことはなかったよ。」
「いや、君が元気ならそれだけでいいんだよ」
そう言って、また微笑しながらエドワードをみた。
「オレも大佐が元気そうで良かった。」
エドワードもふわりと笑いながらロイをみた。
「エディ、話は変わるが今日が何の日か知っているかね?」
ロイのその問いに瞬時に思考を巡らし
「...わかんねぇ」
と素で曰ったのだ。
ロイ自身こう言う風になることは予想していたが、しかしこれでは話が進まない。そう思い、気分を無理矢理浮上させる。
「...エディ、今日はwhitedayだ。」
エドワードはロイのその言葉でロイが何を言いたいのかを理解する。
「あぁ...!」
「わかったかね?」
「おぅ、でそれがどうかしたのか?」
エドワードのその言葉にロイは内心でずっこける。
「エディが、バレンタインの時にチョコレートをくれただろう?そのお返しの日だよ。」
「そうだったっけな。」
「そうなんだよ。だから、これを受け取ってくれないかい?」
ロイはそう言いながらエドワードに片手で持てるくらいの薄くいろがついているビニールで可愛くラッピングされたモノを渡す。
エドワードは驚いたが、すぐに微笑みながら
「さんきゅ ロイ」
それと同時にロイの頬にキスを贈った。
黄金色
きらきら
はちみつ
ほしがた
ころん
金平糖
どんな砂糖菓子より甘い君
日々成長して
君は甘さをますのだろうか
最後の時まで
君を
愛しているよ
end
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