空は夕闇で、あれからそれなりの時間がたったことを認識させられる。

「馬鹿...」

いつもの場所とは、言わずとしれたマスタング邸のことだ。
エドワードは、あの後すぐに買い物をしマスタング邸で過ごしていたのだ。
確かに、エドワード自身が東方司令部の執務室を出る前にみた執務机は書類が山のようにあったのを覚えている。
しかし、彼ほどの処理能力があれはたやすいものだとエドワードは思ったのだ。

「馬鹿...」


それは、誰に当てた言葉なのか。


「黒い瞳」

エドワードは恋人の好きなところを思い浮かべながら言葉を漏らす。

「黒い髪」


「青い軍服」

「....性格」

「好き...ロイが......好き....」


エドワードは、窓から身を乗り出して遠くをみる。

恋人が早く帰ってこないかと、彼の姿が見えないかと...。


「そんなに身を乗り出しては、危ないと思うが...鋼の」

エドワードは、ロイのいきなりの登場に驚き、バッと声のした方をみる。

「...大佐、帰ったんだ。早かったな、思ったよりは..」

エドワードは不適な笑みを浮かべながらそう言った。
その言葉にロイは眉根を寄らせるが何も言わずに、エドワードへて歩み寄る。

「...何かよう?」

エドワードはそう言いながらロイを仰ぎ見る。

「それは、君の方だろ...」

----エディ?

ロイは、エドワードの耳元で甘い声で囁いた。
その声にエドワードは顔を紅くさせながら、不満げに顔を膨らませてロイを睨んだ。

「なんで、わかんだよ!///」

エドワードがそう言えば、ロイはニヤリと笑った。

「エディ、あれだけ大きな声で独り言を言っていれば、誰でも分かると思うが?」

ロイのその言葉にエドワードはウッと返す言葉が詰まってしまった。
確かに、一人しかいない部屋であれば声の振動を邪魔するものは少ない。そうなれば自然小さな声も大きく聞こえるわけで...。

「...それはぁ」

エドワードは、今日が何の日か知っていて、恋人だから渡したくて...

「エディ、私も君に話があるのだよ?」

そう言ってロイはエドワードと目線を合わせる。

「...!なら、ロイから先で良い」

「そうかい?」

その言葉に、ロイは目を細めて笑い。

「少し、目を閉じてくれないか?」

その言葉にエドワードは素直に頷き、目を閉じた。
少しの間の後、噎せかえるような花の匂いに包まれた。

「エディ、目を開けてごらん?」

エドワードはロイのその言葉にソロリと目を開けた。

「....!」

エドワードが目を開けた瞬間、目の前にはワインレッドの色をしたたくさんの薔薇の花束が視線を覆った。

「エディ、愛している。これからも愛し続けるよ。」

甘い声と優しい微笑で、花の匂いで、エドワードは酔いそうだった。


「ずるぃ...」

エドワードはそう言いながらも顔は嬉しそうに笑っていた。

「...ところで、エディは何が言いたかったんだい?」

それにエドワードは

「ロイと同じ事!」

そう言いながらエドワードは近くに置いていた手作りと思われるモノをロイに押し付けた。

「ありがとう エディ」

「こっちこそ ありがと!」


二人してお礼を言い合って、苦笑してから二人は自然と笑い合った。




甘い季節のこの時期に、二人の世界は糖度をまして

気持ちを形に表して

後付けを



本当は理由すらない激情。



happyvalentine



end

意味不明ですみません・・・。一応甘いモノを目指しました。
1と2で話がずれているのは、気のせいです。
明日には、NARUTOでんのUPを目指して頑張りたいと思います。






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