この里で一番見晴らしが良い場所、火影岩の上には一人の少年がいた。この里で一番目立つであろう黄金色の髪の少年、うづまきナルトである。



【 闇の中-光モノ 】



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私はけがれている

けがれて汚れている

今日だってやりたくない、《 色 》の任務

忍に拒否権はない

あなたには言えない

ごめんなさい

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火影岩の上にいる少年を見ているモノがいた。
風影の子テマリと少年の恋人である奈良シカマルである。

「なんなんだ?あいつは・・・」

テマリは今まで見ていた少年との違いに驚いていた。
それに答えたのはシカマル。

「ナルはあれで里一番の暗部なんだと・・」

その言葉にテマリは驚く。なにせ木の葉くずし前の中忍試験の時はその様な雰囲気はなかった。テマリの実弟のカンクロウと話しているとき(実際はナンパ)には、可愛いぐらいしか何も感じなかった。


「うそ・・だろ?・・いや、しかし・・・」

テマリはその言葉を否定しようとしたが、思い当たる節があった。
自分の一番下の我愛羅を止めたことがある。あれは、一介の下忍が出来る芸当ではない。しかし、あの時は何故か不思議にも思わなかった。しかし、考えてみればおかしなことである。

「ナルの演技は普通にしていたら、わからない。ナルはあれで10年はいるからな。」

そう言ったシカマルの顔が少し曇った。
それに、テマリは驚くばかりだった。

「それは・・・・」

言葉が出てこない。我愛羅は演技等していなかった。砂の里のモノたちが我愛羅にどのような仕打ちをしていたか、風影が我愛羅に暗殺を何度も繰り返していたことも、だから我愛羅があのような性格で人を信じれずに愛することを理解できない。それに比べて、噂のあの九尾の入れ物が天真爛漫なことに、暖かい雰囲気を持っていることに疑問すら持っていなかった。
もし、彼が我愛羅と同じ様なことがこの里で行われているのだとすれば、それは・・・

「ナルはこの里を憎んじゃいない。自分の中にいるモノを受け入れ、一番三代目に愛された。周りになんと言われても、三代目はナルを大切にしていた。あとは、自来也様と五代目・・それに、大蛇丸のやつも・・」

憎んじゃいないが、苦手ではあるだろうな。とシカマルは胸の中でつけたす。


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少年は月をあおぐ

瞳からは涙がはらはらと落ちる

胸渦巻くのは大切な二人の人間で埋め尽くされている。

一人は、死に目をみれずに悔しい思いとあの手にもうさわれない。存在が支えだった。
自分の大切な人。

もう一人は、自分の真実を当てた人。
その上で自分を好いてくれた。

自分にはそんな資格などないのに

人を思うなど

けがれて汚れすぎた

自分では

少年は声もなく涙を落とす


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少年を見ていた二人は息をのむ。
月をあおぎ泣く姿は、とても幻想的でみいられる。

「行かなくて良いのか・・?」

「行きたいが、いけねぇんだ。」

先に声を発したのはテマリ。それに答えたのはシカマル。
テマリはシカマルの言葉の意味をはかりかねた。
大切な存在が泣いていれば近くにいるモノ。それなのに・・・?
シカマルはテマリの考えがわかったのか

「オレが行ったら謝るんだ。理由はわからねぇが・・・」

だから行かないと追いつめたくないからと言外に告げる。
それにテマリは眉を寄せる。

「あいつがどう思ってるかわからないが、お前がどうしたいかで動いても良いじゃないのか?」

「・・・は?」

テマリの女の子らしい考えにシカマルは間抜けな声で返す。

「だからだな、お前はしたいようにすれば良いんだよ。あいつだってそうしてるんだろ?」

「・・あぁ」

「だいたい、謝ってる理由がわからないなら聞けばいいじゃないのか?」

「おぃ・・・」

「怖いのか?嫌われるんじゃないかって」

「・・・そんなことねぇ!」

「なら、言ってこればいいだろ?私はもう眠たいから帰る。」

テマリはそう言って消えた。

「言いたいこと言うだけ言ってきえんなよ」

はかられた気がするが、この際気にしないことにしたシカマル。

「・・っとなれば行くか。」



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ナルトは先ほどからあった気配が近づいてきたことに驚く。

「なーに泣いてんだよ?」

「泣いてないです。」

瞳が潤み頬には涙の後が残っている。

「嘘言ってんじゃねぇよ」

そう言ってシカマルはナルトの涙を嘗める。その行動にナルトの瞳が大きく見開く。

「嘘では・・・!」

反論するが、シカマルの強い瞳がナルトをいぬく。

「・・・別に泣くなとは言わねぇからさ。せめて、一人で泣くな。」

「・・・っ!」

その言葉にナルトは涙をながす。
そんなナルトをシカマルは抱きしめる。

「・・・ごめんなさい」

ナルトの口からこぼれる言葉。

「あやまんな。」

シカマルはナルトからの謝罪の言葉を聞きたいとは思わなかった。
聞くならば・・・

「“ごめん”じゃなくて今の場合は“ありがとう”だろ?」

聞くならば、謝罪より感謝の方が良い。
それにナルトは一瞬の間の後‘そうですね’と言い、

「有り難う御座います。シカマル」

その言葉にシカマルはナルトだけに微笑む。

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闇の中

貴方は私の

唯一の光

どうか

こんな私でも

貴方の光に触れさせて下さい。


end

相変わらず意味不明なモノですね・・・。
あぁ・・・相方殿こんなモノで良ければ受け取って下さい。リク内容は「シカマル&テマリの話」でしたよね?消化できているよいiのですが・・・。

私の中には3人のナルトがいます。
ノーマル・スレ(強気)・スレ(弱気)です。今回はスレ(弱気)を使ってみました。気に入らなかったら言って下さいませ。

では、失礼します。。





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